戦国情景

ミニチュア戦国情景模型工房にようこそ!

世界最小ヴァイオリン

 
新年おめでとうございます
 
今冬は、いつもより寒いのかな。
手がかじかんで思うようにうごきませ~ん。
今年も宜しくお付き合いください。
 
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一昨年、友人より、『ヴァイオリンを作ってくれ』と頼まれた。
もちろん、本物ではなく、プロヴァイオリニストのミニチュアをである。
1/35サイズなら、『OK』ということで始めた。
 
まず、型をコピー機で縮小。
 
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側面の段差を寸法差のパーツで凹ませた。
 
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全長10mmのパーツには、手で持つ余剰部分を残し、加工後、切り離す。
この方法で小さいパーツの加工が容易になった。
 
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ネックの加工も2mm角棒の先端を加工。
ネックの先端の渦巻き加工がなかなかの難物・・・・結果、二個も挑戦する羽目になった。
カッター刃では、微妙に揺らぐ為、ナイフ刃ので加工することにもなった。
 
 
各パーツを合わせて見る。
『ほんまにちいさいわ。』・・・・気軽に請け負うたことに反省。
 
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後の塗装での失敗を防ぐ為、シリコンで型取りコピーをする。
後に控えている四個を予備とした。
 
さらに難物がひとつ・・・・・弓  『ほっそぉ
 
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強度を考えて、0.3mm真鍮線にして、ヘッドと持ち手(フロッグ)をハンダを付け、そのハンダを加工。
 
更に薄い金属箔で弓毛を作るが接着後、弛んでしまった・・・・・
 
指の体温で暖め、膨張したところで瞬着
冷めれば、グッと締まるはず・・・・
 
五本挑戦して、一本しか成功せず
 
 
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五個の型から、出来の良い二個を実物のヴァイオリン写真を比べながら、塗装開始。
淡黄色のベースカラー塗装後に木目を描き込み、淡朱色クリアーを上塗り。
 
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最後の最後の難物・・・・・【弦】・・・・細いだけの線である。
細いだけの材料になるものは、幾らでもあるが駒(ブリッジ)で曲がり、容易に接着できるものと言えば・・・・・困った。
生きたままの蚊を掴むかのごとく繊細な加工出来とここまでの製作を後戻りしたくない気持ちが入り混じる。
 
結果。プラスチック棒を火であぶり、一気に引き伸ばした。
ビニール分量が多く感じられるチュー国製のプラ棒が一番細く伸びた。
それが上の写真の白い線棒である。
各弦の根元には、太さ別に目印の色が塗られている。
もちろん、ヘッドルーぺと老眼鏡重ねに10倍ルーペで覗きながら、塗った。
デジカメのアップ写真でも写らなかった・・・・・いたしかたない。
 
 
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壊れそうなものを渡すのに忍びないので入れ物を用意した。
透明棒にヴァイオリンと弓を接着して、固定。
 
        
          『完成でござる
 
 
             残念なことに音が鳴りません